縁台はウッドデッキの代わりになるのか?目的によって選び分け

コラム

縁台はウッドデッキの代わりになるのか?目的によって選び分け

ウッドデッキと縁台は使用方法が近い部分があり、代わりになるのかと疑問を持っている方もいるでしょう。
ウッドデッキは、ホームパーティーやバーベキューなどの人が集まる社交の場として、また日常生活の中の憩いのスペースとして幅広い目的で使用できます。
一方、縁台もサイズの大きなタイプもあり、代表的な素材は木製で形も似ているようにみえるかもしれません。
ウッドデッキと縁台の明確な差はあるのでしょうか?

ウッドデッキと縁台に対して以下のような疑問を持っている方は、この記事を参考にしてください。

  • ウッドデッキと縁台の違いは?
  • ウッドデッキの代わりに縁台は使えるの?
  • 縁台の使用方法は?

この記事では、ウッドデッキと縁台の特徴と使用方法を解説します。
最後まで読めば、ウッドデッキと縁台のどちらを選べばいいのか分かるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

ウッドデッキと縁台の一番の違いは大きさ

ウッドデッキと縁台の一番の違いは大きさ

ウッドデッキと縁台のどちらを設置するか迷っている方もいるでしょう。
ここからは、ウッドデッキと縁台のそれぞれの特徴を解説します。

ウッドデッキの特徴は固定式と大きさ

ウッドデッキの特徴は固定式と大きさ

ウッドデッキとは、一般的に住宅の庭に設置する木製のテラスのことです。
ウッドデッキは、多くの場合に固定式で机や椅子を置けるほどの広いスペースがあります。
このスペースは開放的で心地の良い自由な場所。
気楽に腰を下ろし読書をしたり、寝転んで夜空を見上げたりする「ホッと一息つく場所」。
ホームパーティーやバーベキューを楽しんだりできる「みんなの憩いの場所」。
日曜大工やガーデニングを楽しむための「趣味と楽しみの場所」。
バルコニーの代わりに洗濯物を干すこともできる「便利な場所」でもあります。

ウッドデッキに合わせて目隠しフェンスを設置すれば、人目を気にしないで自由に過ごせるプライベートな空間に。
自分でウッドデッキを作るときには、屋根付きや目隠しフェンス付きなどさまざまなオプションを選んで、理想を追及することもできます。

ガーデニングが趣味であれば、庭に降りやすいデッキステップを付けたり、水やり用の水栓柱を追加してもよいでしょう。
お庭を眺めながら読書を楽しみたい方は、テラス屋根やガーデンソファーなどのウッドデッキ用の家具にこだわっても良いかもしれません。

リビングと隣接しているウッドデッキでは、部屋とウッドデッキがフラットに繋がり気軽に行き来できるようになります。
カップを手にそのまま外へ出てコーヒーを飲みながら朝日を眺めたり、気分によってピクニック気分でランチは外で食べたりと、生活の中での自由度が広がります。

このように自由で安心できるスペースであるウッドデッキは、固定式でいつでもそこにあること、そして広い用途に使うことが出来る大きさであること、この2つの点が縁台との最も大きな差です。

縁台の特徴は、移動できることと設置費用の安さ

縁台の特徴は、移動できることと設置費用の安さ

縁台とは、庭先や玄関先などに設置する背もたれのない腰掛けです。
ベンチのように腰掛けて使う長方形の形状で、一般的なサイズでは大人1人~2人座れるくらいの大きさです。
神社やお寺、観光地などでは4人がけ以上の大型の縁台も見かけますが一般的ではありません。

ウッドデッキとは異なり、縁台はコンパクトで地面に固定もされていないので、持ち運んで移動ができます。
自分でDIYするときも、ウッドデッキに比べると作業工程が少ないため簡単に作れます。

基本的な縁台の使用方法は座るか、物を置くという用途です。
人が立って乗るためには作られていないので、縁台の上に立たないようにしましょう。転倒したり縁台が倒れたりする恐れがあります。
最近は木製や竹製の縁台だけでなく、腐らないような樹脂やアルミでできた縁台も販売されています。
素材やサイズにより価格差はありますが、縁台1台で10,000円~30,000円程度が目安です。

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ウッドデッキの代わりになる?縁台の3つの使用方法

ウッドデッキの代わりになる?縁台の3つの使用方法

ウッドデッキの代わりとして縁台は使えるのでしょうか?
縁台の基本的な3つの用途を確認してみましょう。

1. くつろぎのスペースとして使う

縁台はお茶を飲んだり、日向ぼっこをしたりするときの庭のくつろぎスペースとして使うことができます。
洗濯物を干した後や、ガーデニングをした後に小休憩するベンチの代わりにもなるでしょう。

2. 縁側として使う

縁台は部屋の中と庭をつなぐ縁側として利用することができます。
本来、縁台は縁側の代わりとして作られた物なので正しい使い方と言えます。
庭先で遊んだ子どもやペットの汚れを落としたり、庭に出るためのサンダルを履いたりする場所としても利用できます。

3. ディスプレイ台として使う

縁台はガーデニングのディスプレイなどとして使う事ができます。
鉢植えや盆栽などのコレクションを縁台の上に飾って、楽しんだりするには高さも丁度良い高さです。
着物や和雑貨などを取り扱うお店では、店頭ディスプレイとして縁台が使われているケースもあります。

縁台の用途はウッドデッキの用途と一部重なる部分はあるようです。
大型の縁台をいくつか並べればウッドデッキのように見えるかもしれませんが、基礎となる束石もなく置かれているだけの縁台は、固定されておらず人が乗るには危険です。

縁台をたくさん並べたとしても、やはりそれはウッドデッキではありません。
広々とした空間が必要であれば、ウッドデッキを検討しましょう。

ウッドデッキを検討する

縁台は縁台で、一息つける和みのスポットとしての魅力があります。
ウッドデッキはウッドデッキとして、また別の用途と魅力があり、それぞれ別のものとして考えたほうが良さそうです。

ウッドデッキは、その名から分かる通り海外から取り入れられたものですが、ウッドデッキ材は国産の木材が使用されているものもあります。
日本古来から建材や家具などの広い用途に使われてきた「杉」や「ヒノキ」も、ウッドデッキ材として人気の樹種です。

ウッドデッキを検討するなら、まず国産木材の「杉」や「ヒノキ」について知っておきましょう。

杉のウッドデッキは柔らかく、木のぬくもりが特徴

杉のウッドデッキは柔らかく、木のぬくもりが特徴

杉のウッドデッキは、天然木の中では一番安価に手に入ります。
柔らかい材質のため、足が疲れにくく、子どもやお年寄りにも優しい木材です。
日本人にとって馴染みの深い杉は、木の香りとぬくもりがあり、木目と年輪が徐々に濃く変化していくエイジングも楽しめます。
くすんだ色合いに趣があり、和の雰囲気が感じられる味わい深いウッドデッキになるでしょう。

杉はDIYでも人気

杉はDIYでも人気があり、屋内屋外問わずあらゆる場面で使われています。
柔らかい分、傷がつきやすい木材ですが修復も簡単で、ハンドのこぎりでも容易に切断できて、初心者にも扱いやすい木材です。

杉材を屋外で使用するなら防腐加工は必須

杉材はソフトウッドに分類される比較的柔らかい種類の木材です。
無加工の杉材の場合、シロアリが発生してしまったり、風雨にさらされていると1~3年程度で腐ってしまう可能性があります。
長くウッドデッキとして使用するには、加圧注入処理された防腐加工木材を使用しましょう。

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ヒノキのウッドデッキは香りと耐久性が特徴

ヒノキのウッドデッキは香りと耐久性が特徴

ヒノキのウッドデッキは、夏でもデッキ表面が熱くなりにくいので、日中の子どもの遊び場やガーデニングにもぴったりです。

香りがよく木肌も美しいため、杉と同様に世界中で建材などに利用されてきました。
ヒノキで作られた建築物は美しい白さと光沢があり、日本では寺社仏閣などの建材として多用されてきた歴史があります。
建材として使われる程の高い耐久性に加えて、耐湿性・耐水性にも優れているため、ヒノキ風呂としても使われています。

ヒノキは木材のグレードにもよりますが、杉材よりも20%程度価格が高い木材です。
木の芯に近く、一番耐朽性が高い芯材の無節などにこだわると、ウリンなどのハードウッドにも匹敵する値段になることもあります。

ヒノキ材にも木材防腐加工は必要

耐湿性・耐水性の高いヒノキ材でも、無加工のまま屋外で使用すると5~10年程度で腐る恐れがあります。
ヒノキも杉と同じくソフトウッドに分類される樹種ですので、加圧注入処理された防腐加工木材を使用しましょう。

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ウッドデッキに最適!加圧注入処理木材とは防腐処理が施された木材

ウッドデッキに最適!加圧注入処理木材とは防腐処理が施された木材

加圧注入処理木材は、専用の注薬缶に木材を投入後、高い圧力を加え、防腐・防蟻薬剤を木材内部に深く浸透させることによって耐久性の高い木材を製造しています。

木材に防腐・防蟻薬剤を塗布するだけの防腐処理方法では、表面の数mm程度にしか薬剤を浸透させることができません。
これは毛細管現象などにより自然に薬剤が浸透することに依存しているからです。

一方、注薬缶を使用した処理方法では物理的に圧力をかけて薬剤を強制的に浸透させます。
そのため加圧注入する方法で木材に防腐・防蟻薬剤を加圧注入処理することにより、木材内部にまで木材保存剤が含浸されて木材の寿命を飛躍的に向上させることができるのです。

加圧注入処理木材でも木材の中心までは防腐・防蟻薬剤が浸透していないため、切断面や深く削る加工をした箇所には木材保護塗料を塗ってカバーしましょう。

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縁台とウッドデッキにはそれぞれの用途と魅力がある

縁台とウッドデッキにはそれぞれの用途と魅力がある

ウッドデッキの代わりに縁台を使用することは難しいですが、無理に代用する必要はありません。

縁台には必要な場所に手軽に移動できる便利さがあります。
庭の木に花が咲いたら、その場所へ移動させて眺めることもできるでしょう。

ウッドデッキは、しっかりした土台に固定された安心感があります。
広いスペースを使ってパーティーやバーベキューなどを楽しんだり、家族とのんびり団らんの時間を過ごしたり。
夏休みにはお子さんと一緒にDIYやガーデニングに挑戦してみたり、ペットと遊んで走り回ったり。
そんな、かけがえのない思い出となる大切な時間を過ごせる場所がウッドデッキです。

縁台にもウッドデッキにも適した用途があり、それぞれ違った魅力がありますので、目的によって選び分けるようにしましょう。
もちろん、ウッドデッキに縁台を置いて使うこともできますよ。

ウッドデッキシミュレーターで理想のウッドデッキを

ウッドデッキシミュレーターで理想のウッドデッキを

ウッドデッキや縁台を自作DIYしたいなら、ぜひ「mock re:(モックリー)」にご相談ください。
DIY初心者でも使いやすいアイテムを取り揃えています。
またウッドデッキシミュレーターを用意しており、理想のウッドデッキに必要な部数を計算できます。

ウッドデッキシミュレーターは会員登録なしでいますぐ試すことができます。

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DIY初心者でも使いやすい商品をご提案させていただきます

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自分でDIYして理想のウッドデッキを作りたい方、大掛かりな理想のウッドデッキを依頼したい方、悩むよりもまずはご相談ください!
防腐木材や板材、木材に関することなら何でもお気軽に「mock re:(モックリー)」へお問い合わせください!

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