品質基準

mock-re:(モックリー)の品質基準についてご説明いたします。

1.樹液の漏れ

■樹液の漏れは品質基準内です。
ウッドデッキ材や新品枕木は、施工時から約4ヶ月間程度は、水に濡れると木の成分である茶系・黄色系の樹液が染み出す場合があります。
特にハードウッドのウッドデッキ材「ウリン材」は、染み出す樹液の量が多いことがあり、樹液が下に垂れてコンクリート面等を赤茶色で汚すことがあります。
ウッドデッキ材内の樹液がすべて抜け落ちれば漏れは無くなりますが、樹液漏れで汚れた場合の対処法は下記です。

樹液漏れで汚れた場合の対処法

  • 市販の塩素系漂白剤を薄めて汚れ面にかけ、ブラシ等で水洗いしてください。
  • 表面の汚れは、乾いた布で拭いていただければ落とせます。
  • 表面に付いた雨染み等は、市販のサンドペーパーで擦っていただければ目立たなくなります。

2.天然の樹脂

■天然樹脂は極小・微小なものは、片面であれば品質基準内です。
木材から分泌される混合物質が、空気中で一部の成分が気化して固まるものです。
ウッドデッキ材ではほとんど見かけませんが、稀に見受けられます。

3.黒い着色・シミ

■片面の着色やシミは品質基準内です。
プレナー加工時に摩擦による焼け、またバンドルを縛る鉄製のバンドの酸化により木材に黒い着色が起る場合があります。
気になる場合の対処としては、市販のサンドペーパーやサンダーで擦っていただければ目立たなくなります。

4.木材の金属シミ

金属シミとは、木材と金属が反応して変色してしまう現象です。
鉄を含む釘、ビスなどと木材に含まれる成分が反応し、黒褐色から黒色へ変色します。
不良品やカビとは違いますので、ご安心ください。

木材の金属シミの対処方法

  • 5%シュウ酸水溶液を塗布すると変色を戻すことができます。
  • 変色が戻った後は5%リン酸ナトリウム水溶液を塗布してください。
  • シュウ酸は劇物として指定されており、購入するには印鑑を必要とし、薬局でしか手に入りません。
  • 作業の際には、手袋や防護メガネ等を着用ください。手袋は軍手のようなものではなく、ゴム手袋のように液体を通さない手袋をご使用ください。
  • 素肌には触れさせず、また眼球や口の中などに入らぬよう充分ご注意ください。

5.カビ

■木材を腐らせる腐朽菌(ふきゅうきん)以外のカビは品質基準内です。
カビは季節により発生することがありますが、拭き取ればほとんど目立たなくなります。

6.木粉の付着

■木粉の木材表面への付着は品質基準内です。
製材をする際に、木粉が木材表面に付着する場合がありますが、これらは品質基準内です。

7.床材の表面の状態

■雨染み跡・バンドル跡・汚れ・小口オイルのシミ跡などは、品質基準内です。
■逆目(木の目の方向と逆にプレナーをした場合の毛羽立ち)は「表面積の10%以内」は品質基準内です。
■ヒット&ミス(プレナーの削りが100%で無い部分)は「表面積の10%以内」は品質基準内です。
■イペに関しては、逆目・ヒット&ミスともに「20%以内」は品質基準内です。
■リブ面に関しては、リブの深み不足・リブの傷など、「リブ面積の20%以内」は品質基準内です。
■プレナー(かんな掛け)の跡や毛羽立ちは品質基準内です。
■桟木およびバンドルの跡は生産工程上避けられない為、全て品質基準内です。

8.ピンホール・虫食い

■多少のピンホールは品質基準内です。
ピンホールという針を通したような穴が点在する材がありますが、腐り、劣化、耐久性、強度に及ぼす影響はありません。

9.節

■ハードウッドの「片面の節抜け」は品質基準内です。
節抜けが貫通している木材は品質基準外になります。

10.パテ埋め

■一部のウッドデッキ材での表面のパテ埋め処理は「片面のみ」であれば品質基準内です。
パテ埋めは、腐りなどに影響はありません。

11.傷

■軽微な傷は品質基準内です。
引っ掻きキズ、フォークリフトのキズは軽微なものは品質基準内となります。

12.丸み・欠け

■長手方向の「角」の軽微な丸み・欠けは「長さの15%以内」は品質基準内です。
長手方向の「角」の軽微な丸み・欠けがあっても、いずれかの片面は問題が無い状態です。

13.小口部分へのラフカット

■規定の契約サイズに影響の無いラフカットは品質基準内です。
稀に、チェーンソーなどで、ラフなカット(下手な斜めカット、段差があるカット)になる事があります。木材は長めに製材しているので、規定の契約サイズに影響を与えることはありません。

14.木材の収縮

■木材の幅に対して5%未満の収縮は品質基準内です。
ウッドデッキ材やフェンス材は収縮が発生します。幅に対して5%未満の収縮は品質基準内となります。
デッキ材の床板を並べる際に「3mm前後縮」を考慮して施工を行ってください。

15.割れ・干割れ

■木材の小口(木材の切り口)からの「貫通」割れは、10cm以内は品質基準内です。
■表面全体に生じる細かい割れ(ヘアーライン)は、品質基準内です。

特に比重の高いウリンは出やすい傾向があります。

干割れ

■片面許容 表面の割れ(貫通していないもの)は品質基準内です。
■品質保証内の貫通割れは、100mm以内は品質基準内です。

ウッドデッキ・フェンス完成後に床材・角材が乾燥して出来る「小さな割れ」は特に角材で顕著ですが、強度などに問題は無いので品質基準内です。

小口割れ

■小口からの薄いひび割れは品質基準内です。
小口からの薄いひび割れは頻発しますが、ウッドデッキの耐久性には影響ありません。

16.波・反り(そり)

■波は5mm程度は品質基準内です。
波とは、床材に一部発生する約5mmほどの隆起する事を、波と定義します。

■[反りの許容サイズ]に記載の反りは品質基準内です。
床材・板材を水平に置いて、横から見ると「山のような形」になるのが「反り」です。

反りの許容サイズ

床材・面材・根太材・角材・柱材 共通
3100~4000mm の長さの場合 ― 40mm
2100~3000mm の長さの場合 ― 30mm
1000~2000mm の長さの場合 ― 20mm

※厚さ 20mm以下の場合
3100~4000mm の長さの場合 ― 60mm
2100~3000mm の長さの場合 ― 40mm
1000~2000mm の長さの場合 ― 30mm

※ひのきサイプレス45×45mmの場合
3100~4000mm の長さの場合 ― 50mm
2100~3000mm の長さの場合 ― 40mm
1000~2000mm の長さの場合 ― 30mm

※防腐注入材の場合
3100~4000mm の長さの場合 ― 50mm
2100~3000mm の長さの場合 ― 40mm
1000~2000mm の長さの場合 ― 30mm

反りの測り方

水平な場所に反った材料を置き、地面から最も浮き上がった部分を計測してください。

17.曲がり

■[曲がりの許容サイズ]に記載の曲がりは品質基準内です。
床材、根太、角材、束材は、大なり小なり曲がりがあります。
曲がりの矯正は、クランプを使用すれば直線になります。

曲がりの許容サイズ

床材・面材・根太材 共通(角材を除く)
3100~4000mm の長さの場合 ― 30mm
2100~3000mm の長さの場合 ― 20mm
1000~2000mm の長さの場合 ― 15mm

曲がりの測り方

端と端を直線で結び、その中央の部分の長さを測って下さい。

18.フェンス・幕板の反り・曲がり

■20mm未満の木材の[許容サイズ]に記載の曲がり、反りは品質基準内です。
幕板・フェンスに使用する薄い材で20mm未満の16mm、12mmは、曲がったり、反り等が多くなりますが、薄い材なので矯正は容易です。

反りの許容サイズ

4000mm の長さの場合 ― 150mm
3000mm の長さの場合 ― 100mm
2000mm の長さの場合 ― 60mm

曲がりの許容サイズ

4000mm の長さの場合 ― 70mm
3000mm の長さの場合 ― 55mm
2000mm の長さの場合 ― 45mm

19.規格サイズの誤差

木材の長さ・幅・厚さは、商品表記サイズと誤差が出ます。

  • 長さ方向の寸法誤差 : 表示寸法よりも約 -1.0~+5.0% 程度の誤差は品質基準内です。
  • 幅方向の寸法誤差  : 表示寸法より幅に対して 5% ほどの誤差は品質基準内です。
  • 厚さ方向の寸法誤差 : 表示寸法より厚さに対して 5% ほどの誤差は品質基準内です。

※長さ・幅・厚さともに、ウッドデッキ・ウッドフェンスの収縮により、寸法の狂いが生じる可能性があります。

20.経年による色の変化

■色のシルバーグレー化は片面のみ、「全体の面積の30%以内」は品質基準内です。
木材は天然の無垢材のため、色のばらつきがあります。
直射日光により、数ヵ月後に経年色のシルバーグレーに変色します。
また、木材の保管中に一部、日焼けによる色の変化が出てくる場合があります。

21.白太(シラタ)・辺材の混入

■一部に白太が混じっている木材は品質基準内です。
一部、白太(成長途中の木材の外側の部分)が混じっているウッドデッキ材・フェンス材があります。

22.「返品」について

納入されたウッドデッキ材・フェンス材商品に問題があった場合、商品の写真、お話をお伺いした上で「返品」や「商品の交換」等の対応をします。
ただし、施工後の「返品」や「クレーム」、施工費の負担等に付いては一切お受けできませんので、予めご了承ください。

その他ご不明な点等ございましたらお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
E-mail : info@mock-re.jp
TEL : 052-661-2311 ※お電話の際は、初めに「モックリー」を見てのお問い合わせとお伝えください。
営業時間 : 平日 9:00〜17:00
運営会社:大日本木材防腐株式会社