ウッドデッキの作り方

「ウッドデッキ作りのプランができて、必要な木材もわかったけど作り方がわからない」
完成までの流れをわかりやすくまとめ、簡単にウッドデッキを作る方法を紹介します。
作り方に沿って土台から順番に組み立てていくことで、自分だけのウッドデッキを完成させることができます。

はじめに

FIRST

基礎の構造

ウッドデッキの工法には、
大きく分けて大引き工法と
サンドイッチ工法の2つがあります。

  • 大引き工法

    束柱の上に大引きと呼ばれる柱を渡して、土台とする工法です。
    束柱の上部が全て水平になるように調整します。
    広く利用されている工法で、メリットとしては強度的に強いことがあげられます。というのも、デッキに掛かる荷重が床材 ⇒ 根太 ⇒ 大引き ⇒ 束柱と全て垂直に掛かり、木材で荷重を受ける構造となるためです。但し、大引きを設置する束柱の上面の水平が取れていることが必要で、遣り方で水糸を引くなどして慎重に施工を進める必要があります。

    大引き工法
  • サンドイッチ工法

    束柱を、二本の根太材でサンドイッチするように挟んで固定して作る工法です。
    この工法では根太を束柱の上面より1cmほど上にずらして挟み込みます。こうすることで、束柱の上面が若干揃っていなくても水平を出しやすいというメリットがあります。また、束柱を延長して手摺りのポストにするなど、レイアウトの自由度も高いのが特徴です。

    ウッドデッキを作る際に一番苦労するのは、地面を整地して水平を出すことです。しっかり整地したとしても、束石を設置する時、高さや垂直性がずれてしまうことが多く、調整することに苦労します。サンドイッチ工法を採用した時には地面の高さが揃っている必要はなく、垂直がしっかり出ていなくても問題は必要ありません。

    サンドイッチ工法

構造部材

ウッドデッキの下地は、
束石(基礎石)・束柱・根太・根がらみ・大引きなどで構成されます。

ウッドデッキの下地構造図
  • 束石

    デッキ床材を支える束柱の下に据えるコンクリートの部材のことです。基礎石(きそいし)ともいいます。

  • 束柱

    基礎石の上に乗る柱となる部材のこと。大引き材(または根太材)の間にありデッキの重量を支える重要な基礎部分です。

  • 大引き

    根太を受けて支える部材で根太よりも太く丈夫なものを使い、根太に対して垂直に張られます。

  • 根太

    大引きの上、床板のすぐ下にあり床板と直接ビスで固定される部材で、床板に対して垂直に張られます。

  • 根がらみ

    束柱同士を連結させて動かないようにし揺れや歪みを防ぐための長板材です。

基礎を作る

STEP.1

1. 束石(基礎石)の設置

地固めをし、束石(またはコンクリート平板・ピンコロ)を並べます。束石は、羽子板付きの物を使用すると施工が簡単です。 地盤が固い場合は砕石・砂利のみで問題ありませんが、地盤が軟弱な場合は、モルタルを使用してください。束石(基礎石)が動かないようにしっかり固めましょう。
サンドイッチ工法は、根太材の高さで水平を調整できるので、それぞれ束石(基礎石)の高さがそろっている必要はありません。しかし、束石(基礎石)が水平でないと束柱が傾いてしまい垂直に立たないので、基礎石の高さを合わせることも大切です。フェンス支柱として束柱を伸ばした場合は、高さが合ってないと見た目が悪くなってしまいます。そのため、束石(基礎石)は全体的な高さを合わせ、ある程度の水平を確保しましょう。水平器を使っての確認がおすすめです。

束石(基礎石)の設置

POINT.1

  • 束石を置く地面は、砂利やモルタルで突き固めるとよりよいです。
  • 地面を固くすることにより、地盤沈下が起こらなくなります。
    (割栗地業(わりぐりじぎょう)。割栗石、砂利などを敷き詰めて、締め固める作業。)
  • ウッドデッキの下側は、湿気が溜まったり、草が生えたりしないように防草シートを敷いておくとウッドデッキの耐久性が高まります。
束石を置く際の注意

2. 束柱材・根太の設置

束柱材の設置・根太間隔の目安図 束柱材の設置・根太間隔の目安図

1. 束柱材の設置・根太間隔の目安

基礎石の設置が完了したら、束柱・根太の設置です。
束柱は、束石から根太上端までの高さを基準に切り出し、束石の上に垂直に置きます。束石(基礎石)と切り出した束柱をしっかり固定しましょう。

ウッドデッキの根太間隔(根太ピッチ)は、床材の厚みにより変わります。厚い床材なら間隔は広く取れますが、薄い床材だと間隔は狭く取り付けしないといけません。

  • 束柱の間隔の目安:900~1200mm程度

  • 根太の間隔(根太ピッチ)の目安:

    • 床板の厚さ20㎜の場合 
      根太ピッチ~500㎜程度

    • 床板の厚さ30㎜の場合 
      根太ピッチ~600㎜程度

    • 床板の厚さ38㎜の場合 
      根太ピッチ~650㎜程度

根太を作る

STEP.2

1. 根太の設置

根太材は、束柱にビスで固定します。サンドイッチ工法の根太組みは、床板を張る方向と直角に交わる方向に根太をとりつけます。根太は、束柱の両方に挟み込むように設置してください。設計のポイントとしては、束柱が根太から飛び出さないように少し短くしておくことです。上に床板を張るので、根太から束柱が飛び出さないように10mmほど浮かせるように設置しましょう。床板は根太材にビス留めしていきますので、束柱が床板に当たらないように短くすることがポイントです。この部分の調整で、地面の高さのズレなども吸収できます。

根太の設置図

2. 根がらみ(大引き)を
取り付ける

根太の下で根太を支えるように、根がらみ(大引き)を取り付けます。
根がらみは、ウッドデッキ全体を安定させる役目があります。振れ止めとも言われます。根がらみをしっかりと取り付けないと、ウッドデッキ全体が振れてしまい、いずれ歪んできてしまいます。

根がらみ(大引き)を取り付ける

床板を張る

STEP.3

床板はウッドデッキの中でも一番目につく場所であり、床板の仕上がりがウッドデッキの完成度を大きく左右します。
床材を張るときは、きれいに仕上げることが大切です。

  • 1

    床材を塗装する時は、組立前に塗装をしておきましょう。

  • 2

    床材を仮置きして、どのように並べるか割り付けを考えましょう。

  • 3

    床板を誤差なく平行に張るために根太材の上面に等間隔に目印を付けましょう。

  • 4

    木裏(木の中心面)を表にして張ります。木裏にすると低い山のように盛り上がります。雨などの水はけが良くなるのでウッドデッキの耐久性が高まります。

  • 5

    家側から床板を張っていきましょう。家の壁から5㎜ほど隙間を空けます。部屋のフローリングの向きに合わせて床板を張ると遠近効果が出てウッドデッキが広く見えます。各要所要所にビスで仮留めをしていくと床板がずれません。

  • 6

    ビスを打つ前に、皿取錐で下穴を空けましょう。ハードウッドの場合は、必ず、下穴を開けましょう。床材の厚みに対し適正な皿取錐の長さを選びましょう。

  • 7

    水はけ、通気性、デッキ材の収縮の為に、床材の幅間隔・隙間は3~5㎜程度の間隔・隙間を空けるといいでしょう。

  • 8

    床板材の隙間を等間隔に張るためにスペーサーやL字のアングル、くさび等を使用してビス留めをしましょう。床板の隙間が均一にそろっているかどうかで、全体の見た目がかなり変わってきます。

  • 9

    ビスを打つ位置を揃えます。ビス留めする時は、チョークラインや水糸を使うと見た目が美しく仕上がります。目印としたラインに沿ってビス留めをしていきましょう。

  • 10

    天然木の床板は、床板が上に反っていたり、横に曲がっていたりする場合があります。床板が上に反っている時は、押さえつけてビス留めすれば直線になります。床板が横に曲がっているときは「バール」「クランプ」で矯正しながらビスを打つとよいでしょう。

  • 丁寧に床板を取付ける作業をしていても少しずつ誤差が生じることがあります。
    目印に床板を張ることで、床板のズレも少なく、ウッドデッキを簡単に綺麗に仕上げることができます!

    ウッドデッキ

幕板の設置

STEP.4

幕板があるとウッドデッキが美しく仕上がります。
床板の側面を覆い隠し外観をスッキリさせられるだけでなく、ウッドデッキの土台をしっかりと固定する役割もあります。

幕板で側面を上から下まで全てふさいでしまうのはあまりおすすめできません。風通しが悪くなり、湿気が溜まれば、腐りが進行速度が速くなる可能性があるためです。どうしても囲みたい時は、ネットなどを使用するとよいでしょう。また、ウッドデッキの下にスペースがあれば収納用途での活用もできますよ。

幕板の設置

手すりやフェンスの設置

STEP.5

手すりやウッドフェンスは、使い勝手やデザインの美しさで外観を華やかにするだけでなく、
目隠しをすることでプライバシーを守る役割も担えます。

手すりやフェンスを作る場合には、取り付ける側の束柱を長くしておきます。
予め長く伸ばした束柱にワンバイ材などのフェンス用の板材を張っていきます。支柱がある場合は板材を張るだけでフェンスが完成するのでとっても簡単です。
支柱が無い場合でも、後付けの支柱用金具で取り付けることが可能ですが、見た目や強度面などの観点からも必要な場合は初めから作ることをおすすめします。

手すりやフェンスを目隠しとして使うなら、隙間をつめたデザインがおすすめです。風通しを重視するなら、適度に隙間を設けたウッドフェンスを選ぶと良いでしょう。
住まいをおしゃれに彩るだけでなく、目隠しなどプライバシー対策としても役立ちます。デザインや木目の好みだけでなく、目的を明確にすればウッドフェンス選びがスムーズです。

手すりやフェンスの設置